測量立会をしていると、本当にいろいろな方に出会います。の
穏やかな方、細かく質問される方、そして――声も態度もとても大きい方。
今回は、そんな一日の話です。
■ はじまりは、強い口調の一言から
その日の立会。
境界点には過去の測量図が残っており、当時の杭も確認できる状態。
面積や点間距離も整合しており、客観的資料としては十分でした。
しかし、その方はこう言います。
「杭はもっとそっちだ」
「昔はこうだった」
声も大きく、圧も強い。
正直なところ、「反社の方では…?」と一瞬よぎるほどの迫力でした。
こちらは冷静に説明します。
近隣の測量図の存在
当時の杭の確認状況
面積計算・点間距離の整合
ですが、話はなかなか前に進みません。
■“援軍”登場で空気が一変
ついにその方が電話を取り出し、
「ちょっと来てくれ」
と誰かを呼びました。
(これはまずい…話がこじれるかもしれない)
そう思いながら待っていると、現れたのはまた強面の男性。
「今回の立会は終わったな」と内心覚悟しました。
ところが――
来られた方は、こちらの説明を一通り聞いたうえで、
「まあいいじゃないか」
と、当人をなだめてくれたのです。
場の空気が一気に和らぎました。
■結果は“印鑑なし、サインあり”
最終的に印鑑はいただけませんでしたが、サインはいただくことができました。
立会としては大きな前進です。
境界確認は、感情の問題になりやすいもの。
理屈が正しくても、相手が納得しなければ進みません。
今回学んだのは、
説明力だけでなく「場をおさめる力」も重要だということ。
■後日談 ― 地元の“つながり”
後日聞いた話では、その方は地元でもなかなか難しい方とのこと。
さらに、社長の奥さんが地元出身で、
奥さんの従兄弟がその方の“だいぶ先輩”。
「あいつのことなら言ってくれればいいのに」
と言われたそうです。
地元の上下関係や人のつながり。
都会では薄れつつある関係性も、地域によってはまだまだ強い。
測量という仕事は、
図面や数値だけでなく“人間関係”とも向き合う仕事なのだと改めて感じました。
■ 立会で感じた3つの教訓
資料は絶対に準備を万全に
感情的にならない(相手が大声でもこちらは静かに)
地元の事情を軽視しない
境界確認は、法律と感情の交差点。
図面通りにいかないこともありますが、
最終的に「話し合い」でまとまることもある。
測量という仕事の奥深さを感じた一日でした。
立会は毎回がドラマですね。
測量立会で出会った“強面”の隣地所有者 ― それでも前に進んだ一日
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