測量立会で出会った“強面”の隣地所有者 ― それでも前に進んだ一日


測量立会をしていると、本当にいろいろな方に出会います。の
穏やかな方、細かく質問される方、そして――声も態度もとても大きい方。
今回は、そんな一日の話です。
■ はじまりは、強い口調の一言から
その日の立会。
境界点には過去の測量図が残っており、当時の杭も確認できる状態。
面積や点間距離も整合しており、客観的資料としては十分でした。
しかし、その方はこう言います。
「杭はもっとそっちだ」
「昔はこうだった」
声も大きく、圧も強い。
正直なところ、「反社の方では…?」と一瞬よぎるほどの迫力でした。
こちらは冷静に説明します。
近隣の測量図の存在
当時の杭の確認状況
面積計算・点間距離の整合
ですが、話はなかなか前に進みません。
“援軍”登場で空気が一変
ついにその方が電話を取り出し、
「ちょっと来てくれ」
と誰かを呼びました。
(これはまずい…話がこじれるかもしれない)
そう思いながら待っていると、現れたのはまた強面の男性。
「今回の立会は終わったな」と内心覚悟しました。
ところが――
来られた方は、こちらの説明を一通り聞いたうえで、
「まあいいじゃないか」
と、当人をなだめてくれたのです。
場の空気が一気に和らぎました。
結果は“印鑑なし、サインあり”
最終的に印鑑はいただけませんでしたが、サインはいただくことができました。
立会としては大きな前進です。
境界確認は、感情の問題になりやすいもの。
理屈が正しくても、相手が納得しなければ進みません。
今回学んだのは、
説明力だけでなく「場をおさめる力」も重要だということ。
後日談 ― 地元の“つながり”
後日聞いた話では、その方は地元でもなかなか難しい方とのこと。
さらに、社長の奥さんが地元出身で、
奥さんの従兄弟がその方の“だいぶ先輩”。
「あいつのことなら言ってくれればいいのに」
と言われたそうです。
地元の上下関係や人のつながり。
都会では薄れつつある関係性も、地域によってはまだまだ強い。
測量という仕事は、
図面や数値だけでなく“人間関係”とも向き合う仕事なのだと改めて感じました。
立会で感じた3つの教訓
資料は絶対に準備を万全に
感情的にならない(相手が大声でもこちらは静かに)
地元の事情を軽視しない
境界確認は、法律と感情の交差点。
図面通りにいかないこともありますが、
最終的に「話し合い」でまとまることもある。
測量という仕事の奥深さを感じた一日でした。
立会は毎回がドラマですね。

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